小児歯科の治療方針
藤本歯科クリニック広島駅前院では保育士資格を有するスタッフをはじめ、小児歯科治療に精通しているスタッフがお子様の治療、予防に全力をかけて取り組みます。
大切なお子様の歯を
守るために
子どもの歯は大人になったときの歯並びに大きく影響します。また、顎の骨の成長をコントロールすることによって大人になってから外科手術をせずに綺麗な歯並びになる可能性が高まります。
子どもの時から歯の大切さを学ぶことによって大人になっても歯を大切にする習慣が身につきます。当院では虫歯だけでなく、予防処置・歯並びも見ていきます。
親子・家族で通いやすい医院づくり
大人はたとえ歯医者さんが嫌いでもお口を開けてくれますが、子どもはそうはいきません。その時だけだからと、無理に押さえつけたり、恐怖・不安 から固まっている子に、大人の都合で治療を進めてはその後の「歯医者ぎらい」に繋がり、ひいてはお口の健康維持が困難になってしまいます。
当院では、不安でいっぱいの子どもたちの気持ちに寄り添い、少しずつ丁寧に治療を進めます。保育士資格を有するスタッフや小児歯科治療に精通したスタッフが治療にあたりますので安心してお任せください。
当院の小児歯科の特徴
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保育士資格を有するスタッフが在籍
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お子様が楽しく遊べるキッズスペース
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ファミリーユニット
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歯科医師のやさしい診療
当院では、キッズルームやファミリーユニットなど、ご家族と一緒にお子様も安心して通いやすい医院づくりを心がけています。小さなお子様をお連れの方も、お子様が治療を受けられるか不安な方も、安心してご来院ください。
母子分離治療のお願い(4歳以上のお子様の診察について)
当院では、4歳以上のお子まの治療については、なるべく保護者様には待合室でお待ち頂くようお願いしています。子どもだけでの治療。とくに初めて行かれる歯医者さんではなおさら、ご心配な保護者様も多いと思います。なぜ、当院が母子分離治療をおすすめしているのか。それには理由があります。
1人で治療を受けた方が良い理由
虫歯の進行は思っている以上に早く進みます。そのため、出来るだけ早くを治療を完了する必要があるのですが、そのとき大切なのは、お子様と先生との信頼関係を築いておくということです。
そこに、保護者様が同席されていると、どうしてもお子様は、親への甘えから「助けて欲しい」「逃げたい」という気持ちが優先してしまい、治療中に動いてしまったり、泣きだしてしまったりと、治療が思うようにはかどらないケースが多く見受けられます。
そこで、お母さん、お父さんには、ちょっと心配でしょうが我慢して頂いて、お子様の自主性に任せて治療を進めさせて頂くようにお願いしています。4歳のお子様がちゃんと先生と受け答えをして治療できるか心配な方もいらっしゃると思いますが、
一般的に、
- 2歳までは親子一緒の治療が良い
- 3-4歳はお子様の行動を十分観察して母子分離治療を進める。必要があれば同席して頂く。
- 5-6歳では、同席は不要
と言われています。
治療前後の保護者様への詳細説明
保護者様には、治療の前にご入室頂き、口腔内カメラを用いた視覚的状況や治療方針をご説明いたします。治療後再度ご入室頂き、治療後の状況を、口腔内撮影した写真などを見ていただきご説明させて頂きます。ご安心ください。
当院での治療方法
虫歯の予防処置
当院では以下の予防処置を行っています。
1フッ素の塗布
フッ素は歯を丈夫にする効果があり、初期の虫歯であれば、再石灰化で歯が修復され虫歯予防に役に立ちます。乳歯は生えてから約2年は柔らかいため、虫歯に弱い状態です。定期的にフッ素塗布を行うことで、歯質が強化され虫歯になりにくい歯になります。
フッ素についてのQ&A
Q.フッ素塗布はどのくらいの間隔で塗った方が良いですか?
A.当医院では、3~4ヶ月に1度の割合でお勧めいたします。定期的に行った方が効果が期待できます。
Q.フッ素は塗ることで、どのような効果が期待できますか?
A.フッ素は歯を強くする作用があります。食後、口内が酸性に傾き、歯の表面が溶け出します(脱灰といいます)。しかし、唾液によって中和され溶け出したものが歯の表面に元に戻る、再石灰化が起きます。フッ素は、この再石灰化を強化してくれます
2シーラント処置
歯には複雑で細かい溝があり、特に奥歯は歯磨きをしても汚れを完全に取り除くのが困難です。そこで溝の中に虫歯菌が入り込まないように、溝の部分をプラスチックで塞いで虫歯予防をします。痛くない治療を心がけています小児歯科ではお子様になるべく痛い思いをさせないことが重要と考えています。
お子様が歯の治療で痛い経験をすると生涯「歯医者嫌い」になってしまい、大人になってからも、歯や口に問題が起きたときに重症化するまで放置するようになってしまうからです。
小窩裂溝填塞 (シーラント)
当院ではシーラント処置を積極的に推奨させて頂いております。
噛む面やどうしても歯みがきができないところにある溝を埋めて虫歯が進行するのを予防することができます。
シーラント前
シーラント後
虫歯
歯の溝の形
- 虫歯が大きく進んでない初期のものまで
- 乳歯と生えてきて2~3年までの大人の歯
乳歯が虫歯になったら?
虫歯になる理由 -7つの異なる原因-
- ミュータンス菌の数虫歯のきっかけを作る細菌の量。 食べ残しが少なくても、この細菌の数が多いと、小さな虫歯がいっぱいできてしまいます。
- ラクトバチラス菌の数虫歯を深く進行させていく作用を持つ細菌の量。 この細菌の数が多いと、どんどんと虫歯の程度がひどくなり、痛い思いをしなければならなくなる可能性が高まります。
- プラークコントロールの効率細菌の巣となる、「プラーク(歯垢・歯石)」などの残留率。 一般的に歯磨きの上手さはこれで判断します。磨き残しが多いと、細菌が爆発的に増えやすくなります。
- 唾液の量唾液は、お口の中を中性に整え、歯のミネラルが溶け出すのを防ぎ、再石灰化を促進します。 量が多ければ多いほど、その効率が高まります。
- 唾液緩衝能唾液によって、食事後のお口の中を速やかに酸性から中性に戻す力の強さ(速さ)のことです。 食事をするとどうしてもお口の中は酸性になるのですが、酸性の時間が長く続くと、歯が溶け出し、虫歯が進行していきます。 即座に中和して中性に戻すことで、虫歯が進行しにくい環境にできれば、虫歯ができにくくなります。
- 食事の回数5番の「唾液緩衝能」のお話と関連しますが、食事の回数が多い人は、それだけお口の中が唾液によって中和される時間が少なくなり、常に酸性の状態となります。 したがって、いかに食事と食事の間の時間を適切にとり、また食事後にしっかりと中性の状態に戻せるかが大切です。
- フッ化物の使用状況フッ素はよく知られている通り、歯質を強化し、虫歯菌による酸の影響を受けにくくします。 ご家庭でのフッ素使用、そして、歯科医院での専用のフッ素塗布などを受けているか否かで、虫歯の発生率が変わります。